【フォークリフト】エンジンの種類と特徴!選び方のポイント解説

こんにちは!
フォークリフトに関して、こんなお悩みはないですか?

悩む人

フォークリフトのエンジンって種類があるけど、どれがいいのかな?
選ぶ時にどんなポイントに注意して選べばいいのかな?
ディーゼル?ガソリン?一緒じゃないの?

そんな方のために、エンジンの種類と特徴を出来るだけ優しく解説しました。
これを読めば、ご自身にピッタリのフォークリフトを選ぶことができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

フォークリフトのエンジンの種類と特徴

フォークリフトにはエンジンの種類は、大きく分けて4種類あります。
ガソリン式、ディーゼル式、LPG式、そして電気式。
まずはそれぞれの特徴について、ザックリと見てみましょう!

ガソリン式の特徴

燃料が車と同じガソリンタイプのフォークリフトです。
型式などでは『FG25』などと表記されます。
(FGのGがガソリンという意味です)

ガソリン式のメリット・デメリット

・燃料が手に入りやすく、給油後すぐ利用できる
・高出力なので、重いものを持ち上げやすく、走行スピードも比較的早い
・屋外での使用が可能
・エンジン音が大きいため、騒音問題がある
・排ガスが出るので、狭い屋内や場所には不向き

燃料給油後の待ち時間がなく、また高出力なので、屋外での力仕事に向いています。
また排ガスも出ますが、ディーゼルほどではない為、スペースのある屋内であれば利用も可能。
フォークリフトのエンジンの中ではどちらかというと『万能タイプ』な感じです。

ディーゼル式の特徴

燃料がディーゼル(軽油)タイプのフォークリフトです。
型式では『FD25』などと表記されます。
(FDのDがディーゼルという意味です)

ディーゼル式のメリット・デメリット

・燃料が手に入りやすく、給油後すぐ利用できる
・高出力なので、重いものを持ち上げるのが得意
・屋外での使用が可能
・エンジン音が大きいため、騒音問題がある
・排ガスが多く出るので、屋内では不向き
・作りが頑丈で、タフな利用にも耐えるので、長く使える

ディーゼル式の特徴は、ガソリン式とほぼ同じです。
違いは、排ガスが多く出やすい点と、タフな点
実際、中古市場でも古い年式のフォークリフトはディーゼル式が多かったりします。
そういうフォークリフトは、作りもシンプルなので、修理しやすいのも特徴の1つです。
また、ガソリン式に比べて馬力が大きいモデルが多いという特徴もあります。
ディーゼル式フォークリフトの特徴を一言で言うと、『排ガス多い力持ち』という感じでしょうか。

LPG(液化石油ガス)式の特徴

LPG(液化石油ガス)タイプのフォークリフトです。
生産台数はガソリンやディーゼルほど多くはありませんが、ガソリンと併用タイプのものも多いです。

LPG(液化石油ガス)式のメリット・デメリット

・ガソリンと同程度に高出力
・排ガスが比較的クリーンなので、室内でも利用できる
・エンジン音が比較的静か
・燃料代はガソリンに比べて約半額と安い
・LPG自体が、他の燃料に比べて手に入りずらい
・ボンベの交換作業が発生する

LPGは『液化石油ガス』という名前通り、その性能や出力はガソリンタイプと同等です。
しかも、完全燃焼に近いため、排ガスに有害物質をあまり含みません。
その上、エンジン音も抑えられています。(といっても、やはり騒音はします)
もちろん、屋外利用も可能なので、燃料エンジンのいいとこ取りな感じです。

唯一の欠点としては、その燃料が手に入れずらいことでしょうか。
大きなガソリンスタンドであればLPGの補充も可能かもしれませんが、どこでも出来るわけではありません。
また、定期的に業者に持ってきてもらう(補充してもらう)方法もありますが、いざ使おうとした際に燃料がなかった場合、かなりのロスが発生します。
『屋内で大きな荷物を持ち上げたい』という方や、まめに燃料補充ができる方にピッタリのフォークリフトです。

電気(バッテリー)式の特徴

最後は電気(バッテリー)式のフォークリフトです。
生産台数としては一番多く、ガソリン・ディーゼル・LPGを合わせた台数と同じくらいの台数が生産されています。

電気(バッテリー)式のメリット・デメリット

・電気充電の為、燃料費が格段に安い
・排ガスが一切出ず、屋内でも特に食品や医療関係設備でも利用が可能
・エンジン音がとても静か。他のエンジンと比べ物にならない
・他のエンジンに比べて、メンテナンスが容易
・狭い場所でも利用が可能。コンパクトなスタンド式等、色々なタイプがある。
・出力が弱い。5t以上はかなり厳しい。
・充電に時間がかかる。すぐに利用ができない
・電気モーターなので、屋外や荒れ地に弱い傾向がある
・バッテリの寿命は一般に5年と言われており、バッテリ交換には多額の費用がかかる

電動式フォークリフトは、エンジン式フォークリフトに比べて静音性が高く、環境に優しいことが特徴です。
また、充電式であるため、充電時間を取る必要がありますが、燃料費がかからないため、経済的です。
ただし、バッテリがダメになると、その価格は70万円~と高額になっており、どのくらいの期間利用するかをよく考えてから選ぶことが必要です。

とはいえ、床が平らな倉庫などの屋内で利用するのであれば、環境面から見ても電気式が最有力候補かと思います。
他のエンジンタイプと違い、さまざまな形状のタイプも出ているので、また別の機会でご説明しますね。
それから、屋外で利用できないわけではありませんが、他のエンジンタイプと比べてやはり力不足は否めません。
バッテリの劣化等も考えると、屋内利用で力を発揮するタイプのフォークリフトだと思います。

フォークリフトのエンジンの種類を選ぶ際のポイント

フォークリフトのエンジン別の特徴、なんとなくわかって頂けたでしょうか。
軽くおさらいしてみます。

フォークリフトのエンジンの種類の特徴

・ガソリン式ー 高出力、加速が早い、排ガスがそこそこ出る
・ディーゼルー 大型荷物向き、タフ、排ガス多く屋外向き
・LPG式  ー 高出力、クリーン、低コスト、入手に難
・電気   ー 低出力、クリーン、低コスト、屋内向き

という感じです。
では、これらを踏まえつつ、実際にフォークリフトを選ぶ際のポイントを3つご紹介します。

ポイントは次の3つです。

フォークリフトのエンジンの種類を選ぶ際のポイント

①使用目的によって選ぶ
②環境によって選ぶ
③維持費を考慮する

それではそれぞれ見ていきましょう!

①使用目的によって選ぶ

まず、フォークリフトを使用する目的によって、エンジンの種類を選ぶ必要があります。
荷物の積載量や作業時間、移動距離、作業場所などを紙に書き出してみましょう。
荷物は『農業用の肥料をパレットで運ぶ』などと具体的な方がイメージしやすくなります。

その上で、どのエンジンが最適かを選ぶことが大切です。
例えば、室内の軽い荷物の運搬や短時間の作業には電動フォークリフトが適しています。
また、重い荷物を運搬する場合は、内燃機関(エンジン)が必要です。
フォークリフトを選ぶ前に、まずご自身の使用目的を出来るだけ具体的に計画してみましょう。

②環境によって選ぶ

続いて、作業環境によってもエンジンの種類を選ぶ必要があります。
例えば、排ガスが多く出ても大丈夫な場所・商品・荷物なのか、なども重要なポイントです。
屋内での作業の場合は、排気ガスを出さない電動フォークリフトが適していますが、やや広い敷地内であればエンジンフォークリフトでもいいかもしれません。
一方、屋外での作業の場合は、やはり内燃機関(エンジン)が必要です。
また、音の問題もあります。
住宅地等で静かな作業環境が必要な場合は、電動フォークリフトを選びましょう。

③維持費を考慮する

最後に、維持費を考慮して、エンジンの種類を選ぶことも重要です。
例えば、電動フォークリフトはエンジンがないため、メンテナンスコストが低く、燃料代もかなり安く済ませることができます。
ただ、5~10年以上利用を継続する場合は、電気フォークリフトではバッテリ交換(70万円~)などの高額な出費も入ってきますので、単純な燃料費計コストだけで見るのは危険かもしれません。
一方、内燃機関のフォークリフトは燃料のコストがかかりますが、バッテリのように定期的に出ていく大きな出費はありません。
もちろん、利用頻度に応じてその都度、修繕の費用は発生しますし、エンジン系に不具合があった場合は修理代が高くつくケースもあります。

どちらも一長一短がありますね。
短期間利用であれば電動フォークリフト、長期間直し直し利用するのであればガソリン・ディーゼルフォークリフトが有力候補になりそうです。
どのくらいの期間、どんな環境下で利用するのか、具体的にイメージしてからフォークリフトを選ぶようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
フォークリフトのエンジンの種類とその特徴、さらには選ぶ際のポイントまで理解して頂けたでしょうか。

最後にザックリとまとめてから、終わりにしたいと思います。

フォークリフトのエンジンの種類の特徴

・ガソリン式ー 高出力、加速が早い、排ガスがそこそこ出る
・ディーゼルー 大型荷物向き、タフ、排ガス多く屋外向き
・LPG式  ー 高出力、クリーン、低コスト、燃料入手に難
・電気   ー 低出力、クリーン、低コスト、屋内向き

フォークリフトのエンジンの種類を選ぶ際のポイント

①使用目的によって選ぶ
②環境によって選ぶ
③維持費を考慮する

上記をさらにまとめてザックリというと、

屋内で利用するのであれば、電気式フォークリフト。
屋外で利用するのであれば、ガソリン式 or ディーゼル式フォークリフト。

という感じで間違いないと思います。
そして、

ガソリン式もディーゼル式も、屋外利用であればそれほど違いはない

ということです。
LPG式は、正直使い勝手が良くないので、個人的にはお勧めしません^^

どちらにせよ、どのような目的でどのくらいの期間、どんな環境で利用したいのかを一度紙に書き出してみることをお勧めします。
たとえ中古だとしても、安い買い物ではありません。
しっかりと基本的な知識を学び、より良い買い物ができるように頑張っていきましょう!

もし、購入に際して不安な点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
当社では長年フォークリフトを取り扱っておりますので、ある程度のご相談には対応させて頂けると思います。
さらに、よりお一人お一人に合ったフォークリフトをご紹介も可能です。
皆さんの生活がより豊かなものになりますことを願っています!